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歩くことは万能の健康法か?

前回のブログで、

「感染しても乗り切れる」身体作りを、と書きました。

もちろんリスクが高く、感染したら命取り、と言う方もいらっしゃいますから、withコロナの形はもちろん人それぞれ。

 

風邪をひくことは、何らかのウィルスに感染している証拠ですが、適度な運動をしている人は風邪をひく割合が最も低く、運動不足の人も運動量が多すぎるアスリートも、風邪をひきやすいというデータを見た記憶があります。

 

今回はそちらを具体的に紹介しようと思ったのですが、その元の資料がどうしても見つけられませんでした…。

そこで今回は、座りすぎは良くないという話を。

運転手と車掌、健康なのはどっち?!という研究

運動と健康の関連についての研究は、古くは1953年にロンドンの二階建てバスで、座りっぱなしの運転手と常に階段を上り下りする車掌の心臓発作と心臓病による死亡の頻度を比べた研究が有名。

 

最近でも長時間のテレビ視聴と糖尿病・肥満・心血管疾患・がん・総死亡との関連や、座る時間が長いほど仕事の効率が悪いという研究など、運動と健康の関係は揺るぎない地位を得ているように見えます。

「歩く」に偏りがちな研究

しかし具体的な運動の方法や目安は、手頃なウォーキングや歩数に偏っている印象があります。

動物実験をしてデータを取る際に、ネズミにグルグル回る中をずっと走らせる実験などはやりやすいから、と言う説もあります。

確かにネズミに筋トレさせるのは難しそうですよね(笑)

有酸素運動のキツさの目安は、少しだけハアハアゼイゼイ。

「神経細胞の成長を助ける運動」

https://www.sebone221.com/2020-03-22/

の記事で心拍数60%程度の有酸素運動をお勧めしました。

 

これは少しだけハアハアゼイゼイする程度の運動。

「歩く」行為自体が良いのではなく、あくまでも「少しだけハアハアゼイゼイする」ことがポイントです。ですので歩いて膝や股関節が痛いなら無理して歩かずにプールや水中ウォーキング、または椅子に座って足踏みでも同じ効果が得られます。

「歩く」ことが下半身の筋力強化との誤解も根強いと感じます。

このメルマガでも背骨コンディショニングでもお伝えしているように、筋力を強化するには「10回目で辛い」と感じるほどのキツさが必要。

1日10,000回繰り返せる「歩く」動作では筋力は強くなる訳がないのです。

身体の状況と目的によって、運動を使い分けるのが賢いやり方と言えます。

リスクは下げることができるのか?

さて、もう一つ、現在運動習慣がない高リスクの人たちが運動を増やすと、実際にリスクを下げられるのでしょうか?こちらもいくつか研究があります。

「座位時間を生活活動に置き換える事で総死亡リスクが低くなる」

15万人を7年間追跡した研究。

総身体活動が1日2時間未満の人が、座位時間を1日60分運動・スポーツに置き換えたと推定すると、総死亡リスクが42%減少すると結論づけています。

 

「循環器疾患ハイリスク者において、歩数の増加は循環器疾患イベント発生リスク低下と関連している」

55歳以上の何らかの循環器疾患を有している45,000人を対象にした研究。

リスク有りの人でも、活動量を増やす事で発症リスクを下げられる可能性を示しています。

 

これらは現在の状況に関わらず、これから行動を変える事で将来のリスクを減らせると希望を見せてくれる研究ですよね!

「影響の輪」の中のことは自分で変えられる!

過去は変えられませんが自分の行動は「影響の輪」の中にあります。

「影響の輪」とは自分でコントロールできる事。

自分で選ぶこと、変えることできる事。

とても気になる事でも、自分ではコントロールできないことはたくさんあり、もしコントロールできないのなら、気にしても、しなくても、結果は同じ。

なので、そのエネルギーを「影響の輪」の中に向け、コントロールできないことはスパッと忘れて悩まない、そんな潔さがほしいものです。

 

僕も皆様が調子良い状態をいつまでも維持できるように、と未来を思い描きながら、今できることに取り組んでまいります。

 

参考文献:

『健康づくり』公益財団法人 健康・体力づくり事業財団

Coronary heart-disease and physical activity of work.

MORRIS JN et al. 1953

Mortality Benefits for Replacing Sitting Time with Different Physical Activities. Matthews CE, Moore SC, Sampson J, et al. 2015

Association between change in daily ambulatory activity and cardiovascular events in people with impaired glucose tolerance(NAVIGATOR trial): a cohort analysis Yates T, Haffner SM, Schulte PJ, Thomas L et al. 2014

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*このブログは

メルマガ「やせる秘密」の先月号を転載しています。

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